銀行印とはどれほど大事なものか知ってますか?
銀行印と実印を兼用していせんか? - 目次
- 銀行印とは何か?
- 大事な資産を預ける銀行印のもつ効力はいったいなにか
- 自分の資産を預けることになる銀行印と耐久性のある印材
- 銀行印のもつリスクを最小限にするためには
- 銀行印の書体は5つから選択できます
銀行印とは何か?
銀行印と実印で同じはんこを使うリスクとは?
上質の素材で作られた銀行印を選ぶべきである理由について解説いたします。
銀行印とは、金融機関に登録したはんこのことでお金を出し入れする際に必要です。
1本のはんこで銀行印と実印を兼用させている人もいますが、実印とは別のはんこを使いましょう。
銀行印と実印と兼用していると、万一盗難に遭ったり紛失した場合は、金融機関へ登録してある印鑑の変更届けをするだけでなく、実印の登録廃止や改印を行うなど大変な手間がかかり、紛失した銀行印を悪用されるリスクも高くなります。
最近は、犯罪防止のために預金通帳に印影のシールを貼らないようになっているので、いったんはんこを登録した後は通帳を見ても印影がわかりません。
キャッシュカードを主に使っているという人でも、ATMを使った取引は金額に上限があるので、高額な取引を行う時ははんこを持って窓口に出向くことになります。
届け出印がわからなくならないように、登録印鑑の管理には気を配りましょう。
金融機関では、昔は人間の目で印鑑の照合を行っていましたが、今では印影をデータベース化して呼び出して照合する印鑑照合システムを採用しています。
そのため、ふちが欠けたり擦り減って印影が変わった場合は、はんこを認証してくれない可能性があります。
銀行印はお金に関する「はんこ」ですから、名前部分が欠けたり、減るというのは縁起が悪いです。
その上、プラスチック製のはんこは熱で変形して印影が変わる可能性があります。
銀行印は、長く使えるように上質の素材に彫られたものを選ぶようにしましょう。
大事な資産を預ける銀行印のもつ効力はいったいなにか
銀行印のサイズは他のはんこと区別する
金融機関の出納の際に使われる銀行印ですが、登録することになるのは口座を開設した時になります。
この時に、実印と併用することもできます。
しかし、一つにまとめてしまうと、なくした時などには多くの場面に影響が出てしまいますので控えましょう。
そこで、専用の印鑑を作るべきですが、銀行印のサイズは実印よりも一回り小さくしたりすると、判別がしやすく使いやすいものになります。
銀行印の効力
銀行印は、法律上の解釈からいけば、認印と何ら変わりません。
実印とも扱いは同じで、法的効力に違いはないのです。
しかし、資産を預けておく銀行の出納に係る印鑑になるのですから、大切なものであることには変わりありません。
特に通帳とセットになった場合には効力が発揮されやすくなってしまうことになりますので、管理する場合にはバラバラにしておくことも必要といえるでしょう。
廃止されていく副印
複製されてしまうと大きな損害が出てしまう銀行印ですが、かつては通帳に副印として張り付けられていました。
現在では、偽造を防止するために通帳の副印は廃止されてきています。
届出印に関しては、電子データとして管理されており、全国どこでも紹介できるシステムが導入されてきているのです。
そのため、廃止されたからといっても、不便なことになることはありません。
自分の資産を預けることになる銀行印と耐久性のある印材
大切な資産に係る銀行印
銀行口座を作るときに登録する銀行印ですが、新しく作るという人もいるでしょう。
法人用として考えても、大事な資産を置く口座ですので、壊れたりしないような印材を使って作るべき印鑑でもあります。
銀行印は高額であるべきという事はありませんが、重要度に見合った材質を選ぶことは必要なこととだといえるのです。
長期間保管するという事
銀行の口座という事で考えた場合、長く利用できなければいけません。
高い耐久力があるという事が重要になるという点では、実印と似た条件を考えるべきだといえるでしょう。
常に使ったりするものではありませんので、メンテナンスの問題も考慮しておくと便利です。
印材によっては、使った後にメンテナンスをしなければ劣化してしまうものもありますので、あまり気を使わずに済むものも選択肢になります。
複製防止のため、唯一性を高めることも重要です。その手段として銀行印をフルネームで作る方も近年では多くなってきているように感じます。
特に男性より女性の方がフルネームの銀行印を好む傾向にあります。
ですが、そこまで使わないことや副印の廃止もあって露出する機会が少ないため、三文判のように容易に手に入れることができるものでなければ、機械彫りの手仕上げなどであれば問題はないと考えることもできます。
銀行印に向く印材は
銀行印は、実印と同じ印材も無難な選択です。
耐久性という事を考えると、チタンのような金属製の印材を選ぶと、メンテナンスの心配もありませんし、欠けるといった心配もしなくて済みます。
木材では、強度増強を行っている玄武のようなエコ印材も高い耐久性を誇るため、向いている印材であるといえるでしょう。
銀行印のもつリスクを最小限にするためには
大事な資産を守るため
銀行印とほかの印鑑を併用することは、何かあった時のことを考えると、非常に危険が高くなってしまいます。
銀行印を実印だけではなく、認印として一緒に利用することになると、利用頻度が高まり、その分だけ紛失する可能性が高まります。
そのリスクは露出です。
認印と併用してしまうことにより、あまり目立たないはずの銀行印を複数の人に知られてしまうことになるでしょう。
これが、大事な資産を危険にさらすことになるのです。
できるだけ人目につかなくする意味
印鑑というものは、年々唯一性を保つことが難しくなってしまっています。
コンピューターの技術が高まり、簡単に複製することができるからです。
このリスクを防ぐとするのであれば、元になるデータにされないように、必要以上に使わないという事が重要になります。
ところが、認印として使ってしまうと、どんどん世の中に自分の印影が出回ってしまうことになるでしょう。
もしも、悪意を持った人が、通帳を簡単に手にいれられるとしたのであれば、あとはどうやって銀行印を手に入れるか、複製するのかを考えるはずです。
その時に、認印として使っていたら、あっという間に複製されるかもしれません。
リスクを最小限にするために
私の周りでは、そんな物騒なことは起きないと思う人もいるでしょう。
しかし、こういったことは突然やってきて被害を出します。
そうならないようにするためには、日ごろからリスクを最小限にできるように努めていくことが一番効果のある方法なのです。
印鑑を分けるだけの簡単なことですので、ぜひ実践してみてください。
銀行印の書体は5つから選択できます
ハンコヤドットコムでは銀行印の書体を5つから選ぶことができます。
- 篆書体(てんしょたい)・・・この書体は日本銀行発行のお札にも使用されています。銀行印としては親和性が高いですね。ちなみに、小学校で学んだ日本最古の印鑑と云われる国宝【漢委奴国王】の金印もこの書体で作られております。
- 太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)・・・印面の周りを太くして、名前の文字部分を細く彫ることでスマートな可愛らしさを演出する書体です。この書体は法人は利用できず個人のみとなりますが、女性からの人気が高い印材です。
- 吉相体(きっそうたい)・・・別名「八方篆書」と呼ばれます。理由としては上下左右斜めと八方に末広がっているからです。書体の特徴から銀行印と関連性が高いので、よく銀行印を作られる方から利用されます。
- 隷書体(れいしょたい)・・・名前の可読性が高く、文字の太さにも強弱がありバランスが取れたい書体です。一見、現代文字に見えますが、実は紀元前から続く歴史ある書体なのです。
- 古印体(こいんたい)・・・認印でよく利用される書体です。隷書体と似通っていますが、この書体は印章用に作られた書体なのです。